2007年からすべてのハーレーダビッドソンはインジェクションモデルになりました。
キャブレターからインジェクションになったのは、各国の排気ガス規制対策によるもので、インターナショナル車両は一番基準の厳しい国の基準にあわせてあります。
キャブでは限界のあった綺麗な排気ガスのために開発された、とてもお利口さんなシステムで、COとHCを1/10くらいに下げています。
●昔教わったプラグの見方
エンジン整備の基本で、色々な事をプラグが教えてくれます。
黒い→ガス濃い
白い→ガス薄い
キツネ色→理想的な燃焼状態
インジェクション車からプラグをはずしてみると、真っ白です。
ハーレーだけでなく他のメーカーも同じですが、空冷エンジンにはとてもかわいそうな状態です。
自動車工学的には1回の爆発で、ガスの80%は冷却のため、20%が燃焼のためといわれています。
濃いガスは冷却効果がありますが、薄いガスはエンジンが高温になりやすく、真夏の炎天下や渋滞等でオーバーヒートになり、特に空冷のエンジンには過酷な状態といえます。
最初のころはツインテックのフルコンECMを使ってチューンUPしていました。
これはとても頭のよいシステムで色々な機能もあり優れモノですが、高価でした。
他にも、色々なメーカーから、ベースとなるMAPが最初からインストールされている物もあり、便利で簡単ですが、オーナーの好みでマフラーやエアクリ等カスタムして個体差のあるハーレーには、その車両ごとのソフトが出来ればより理想的です。 |